●2021年(令和3年)10月13日(水)Sympo2021(オンライン)2021年度ショートコース-マイクロ波技術の新潮流 〜AI/MI技術&バイオへの融合〜 –
【日時】 2021年10月13日(水) 13:00~17:00
【会場】
オンラインショートコース会場(Zoom Meeting利用)
9/27の締切後、参加登録・参加費入金者に開催前接続テスト日等当日までの必要情報をご案内いたします。(10/1頃の予定)
【開催趣旨】
幅広い分野で電磁波エネルギーの利用拡大を推進していくためには,社会のいろいろな分野でのマイクロ波の貢献について紹介することは、極めて重要であると思います。今年度のシンポジウムに先立つショートコースにおいては、2つのトピックスに焦点を当て、講演を企画しました。第1部は、ここ数年で大きく注目を集めた機械学習AI(人工知能)と材料MI(マテリアルズ・インフォマティクス)の潮流について、マイクロ波との密接な関係、第2部は、現在のコロナウィルスの検査でメジャータームになった「PCR」など、マイクロ波とバイオの密接な関係、についてのショートコースとなります。また、講演者と参加者間での名刺交換や詳細な議論が可能になるようにショートコースの休憩時間も設定しています。多数の参加者をお待ち申し上げます。
公益社団法人日本セラミックス協会
【協賛団体】(50音順)
IEEE-MTT-S Japan/Kansai/Nagoya Chapter、
公益社団法人 化学工学会、
公益社団法人 高分子学会、
一般社団法人 触媒学会、
一般社団法人 電気学会 リニアドライブ技術委員会、
ナノ学会
一般社団法人 日本エレクトロヒートセンター(JEHC)、
公益社団法人 日本化学会、
日本学術振興会 R024電磁波励起反応場委員会、
公益社団法人 日本セラミックス協会
一般社団法人 日本鉄鋼協会
公益社団法人 有機合成化学協会
(以上協賛決定)
【プログラム】(7/13現在)
※プログラムは予告なく変更する場合があります。ご了承ください。
12:30~13:00 Zoom入室時間
第1部:マイクロ波とAI/MI技術の融合
実行委員長挨拶 池永 和敏(崇城大学)
【前半座長:福島英沖(名古屋大学/JEMEA理事長)】
13:00~13:10
「開催にあたって」
福島英沖(名古屋大学/JEMEA理事長)
13:10~14:00
「マイクロ波技術とAIの接点:機械学習によるフロー反応条件迅速最適化」
“Integration of Microwave Technology and AI: Machine Learning for Rapid Optimization of Flow Reaction Conditions”
間瀬 暢之 氏(静岡大学 グリーン科学技術研究所)
【講演要旨】
我々の予想を超えるスピードで有機化学の世界にAIの導入が進んでおり、人海戦術的アプローチからの脱却が望まれている。これまでバッチ手法に対して利用されてきたマイクロ波技術が、フロー手法においても活用できるようになり、研究室レベルでkg~tonスケールでの合成が可能になってきている。今回、マイクロ波フロー技術における適用例を中心に、有機合成を基盤としたグリーンものづくりへのAI導入について紹介する。
”In recent years, artificial intelligence (AI) has been widely introduced in organic chemistry much faster beyond our prediction, and is expected to shift away from a labor-intensive approaches. Microwave technology, which has been used in batch systems, can now be used in flow systems, enabling kg to ton scale synthesis in the laboratory. In this short talk, AI application to green manufacturing based on organic synthesis using microwave flow technology will be presented.”
14:00~14:50
「マイクロ波と3つのMI」
“Microwaves and the 3 MIs”
山本 博志 氏(横浜国立大学)
【講演要旨】
3つのMIとはMaterials Informatics (材料情報学), Materials Integrations (材料の複合化), Materials Infrastructure(材料製造基盤)のことを指します。材料情報学的には、マイクロ波によって加熱される有機分子構造、無機物の原子構造はどのような特徴によって発現され、どうコントロールされるか考えます。それを活性炭などに担持させる場合には材料の複合化、工業的に作るには製造基盤などを情報学的に取り扱うことで、材料開発サイクルを最短化することを狙います。
”The 3 MIs refer to Materials Informatics, Materials Integrations, and Materials Infrastructure. From a Materials Informatics point of view, we consider the characteristics of organic molecular structures and inorganic atomic structures that are heated by microwaves and how they are controlled. We aim to shorten the cycle of material development by handling Materials Integrations, for example, loading them on activated carbon, then with using the Materials Infrastructure for the industrial production.”
14:50~15:05 休憩
第2部:マイクロ波とバイオ技術の融合
15:05~15:55
「高周波加熱の生体内効果とウイルス感染症への応用」
“Application of controlled radio/microwave heating for enhancement of immune responses and rapid detection of viruses”
宮澤 正顯 氏(近畿大学 医学部)
【講演要旨】
生体試料に対する高周波加熱は、タンパク質の不可逆的変性や局所的な高温発生による突沸など、多くの課題を含む。また、体液や生体試料溶液は電解質組成が複雑であり、温度制御が難しい。演者は山本ビニター社が開発した高周波深部温熱治療器サーモトロンの生体内効果を解析し、免疫系賦活化機構を明らかにした。一方、現在微量溶液のマイクロ波加熱によるDNA増幅反応の効率化に取り組んでいる。その現状をお話ししたい。
“Use of microwave heating on biological materials can be problematic as proteins can be denatured and focal bumping can cause unexpected loss of water. Electrolyte composition of body fluid and biological reaction mixtures are complex, making temperature control difficult. We have analyzed in vivo immune cell functions during deep-body thermotherapy implemented by radio wave feating(→ heating) and are currently developing a method for rapid nucleic acid amplification through microwave heating. I will present our experiences and discuss new progress.”
【座長3:吉村 武朗(株式会社サイダ・FDS)】
15:55~16:45
「オミクス技術とマイクロ波化学」
“Omics Technology and Microwave Assisted Chemistry”
大内 将吉 氏(九州工業大学)
【講演要旨】
生きている細胞は,低分子から高分子まで種々の化合物を細胞内に生産・消費し,生命活動を行っている。細胞内のこれらすべての化合物について,機能や構造に関連する分子や相互作用で解析することによって,生きている細胞の情報を知ることができる。このように生物の生きている情報を統合的に集める技術をオミクス技術と呼び,革新的な医療診断技術として期待されている。この講演では,オミクス技術のうち,細胞内に分泌されている蛋白質を解析するプロテオミクス,遺伝子を解析するゲノミクスについて,マイクロ波化学が応用されていることを紹介します。
Living cells carry out life activities by producing and consuming various compounds from small molecules to high molecules inside the cells. Information on living cells can be obtained by collecting all these biochemical compounds in the cell for each molecule related to function and structure. his method of comprehensively collecting information on living organisms is called omics technology, and is expected as an innovative medical diagnostic technology. In this talk, I will introduce the application of microwave chemistry to proteomics which analyzes proteins secreted in cells, and genomics which analyzes genes.
16:45〜17:00 クロージング
参加費用
<(ダウンロード版ショートコース講演要旨つき)-すべて税込み、領収書発行>
種別 | 前期参加登録(8月20日(金)迄) | 後期参加登録(8月21日-9月27日) | |||
ショートコース (10月13日) | シンポジウム (10月14日-15日) | ショートコース (10月13日) | シンポジウム (10月14日-15日) | ||
JEMEA会員協賛団体会員 | 一般 | ¥5,000 | ¥8,000 | ¥7,000 | ¥11,000 |
学生 | ¥2,000 | ¥4,000 | ¥4,000 | ¥6,000 | |
非会員 | 一般 | ¥7,000 | ¥15,000 | ¥9,000 | ¥20,000 |
学生 | ¥3,000 | ¥6,000 | ¥5,000 | ¥8,000 |
- 参加費用は「銀行振込」をお願いします。
- 参加費用のお振込先は参加登録後の自動返信メ―ルでお知らせします。(三菱UFJ銀行シンポジウム専用口座)
- 協賛団体会員JEMEA会員と同額です。(参加申込フォーム最下段の備考欄に所属の団体名を記載下さい)
- 講演要旨集等はすべてデータをダウンロードしていただく形の配布です。印刷物の配布はありません。「受注生産」で希望者に冊子体の販売を別料金(価格後日発表)を行います。ただし申し込みが30人以上あった場合のみとなります。詳細後日発表。ご希望の方は参加登録時に画面からお申し込み下さい。
- 参加費振込み後の返金は致しません。シンポジウムについては、「講演要旨集データ」と当日配布物のダウンロードURLをご連絡します。
- ご入会希望の方は、別途JEMEA入会手続きをお取りください。)
- 請求書・領収書について下記のケースに該当する場合は参加申込フォームの備考欄にご記入ください。
- 領収書の宛名を「所属先+個人名」から変更する場合
- 振込にあたり「請求書発行(捺印つき)」が必要な場合。参加申込の際にその旨登録をお願いします
- 請求書の宛名と送付先が、「勤務先または学校名」「ご住所」以外を希望される場合(請求書発行前に事務局から振込期日の確認などで個別にご連絡をいたします)
- 領収書はシンポジウムの日程終了後に発送します。
【出席申し込み】
(先着順受付 定員100名 申込(参加費振込)締切り:前期8月20日(金)(8月31日(火))、後期9月27日(月)(9月30日(木))
【参加受付は終了いたしました】
主催 日本電磁波エネルギー応用学会(JEMEA)
【第15回日本電磁波エネルギー応用学会シンポジウム実行委員会】
実行委員長:池永 和敏(崇城大学)
副実行委員長:大内 将吉(九州工業大学)
実行委員(50音順):朝熊 裕介(兵庫県立大学)、大野 光一郎(九州大学)、福島 潤(東北大学)、
吉村 武朗(サイダ・FDS)
顧問:辻 正治(九州大学)
事務局: 佐藤 容子 (JEMEA事務局)
【連絡先】
第15回日本電磁波エネルギー応用学会シンポジウム 実行委員会
E-mail:sympo2021@jemea.org (シンポジウム事務局 佐藤)
Tel & Fax :03(3414)4554
ショートコース当日連絡先:090(2739)8621
各種申し込みはWebからお願いいたします。
[ver.20210618]20210710講師情報追加/20210721タイトル一部変更